「自 利 利 他」
十年ほど前、旧館の店先にＴＫＣ創業者・飯塚毅先生の「自利トハ利他ヲイフ」の額を飾っておりましたところ、もの凄く感激してくださったお客様がいらっしゃいました。
お話を伺うと母子家庭で子供たちの教育資金に飯塚毅育英会にお世話になったとのことでした。
お子様達は慶応・京都大学・大学院・オックスフオード大学と進学されたとのことで、ただただびっくりするばかりでした。長男の方はその後、モルガンスタンレー証券に現地採用され、財)統計情報研究開発センター研究員を経て２０１１年に「ＤＡＲＩ Ｋ」というチョコレートのお店を京都に出されました。
インドネシアのカカオが不当に安く取引されていることがきっかけで今までのキャリアを捨てて、一からのスタートで日本初の自家焙煎チョコレート店をオープン。
まさに「自利利他」そのもののような生き方です。飯塚先生が生きていらしたらどんなにお喜びになられたことでしょう。
お母様から頂戴したチョコレートをかみしめますと一粒一粒心のこもった香と風味で幸せな気分に浸ると同時に、この一粒にどれだけ多くの人の努力がつまっていることかを考えさせられました。
去年、鎌倉の先生のお墓参りしたとき顔のごついリスに遭遇しました。近づいてもこちらをにらんだまま木の実を食べ、今思えば飯塚先生にそっくりでした。そのすぐ後、「ＤＡＲＩ Ｋ」の吉野社長が「ガイアの夜明け」で放映された時、ひとの「ご縁」の不思議さを感じました。チョコレートを頂きながら、あらためて「自利利他」の言葉をかみしめました。
このご縁に心より感謝申し上げます。
http://www.prdx.co.jp/ouendan/archives/post_54/
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004351/20130430-OYT8T00824.html
http://www.dari-k.com/blog_post/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AEtv%E5%8F%96%E6%9D%90%EF%BC%86%E3%80%8E%E8%87%AA%E5%88%A9%E5%88%A9%E4%BB%96%E3%80%8F/
2017年05月21日
